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女王の教室 スペシャル [教育]

放送があったのは先週です。
去年連続ドラマだった「女王の教室」以前を描いたもの。
ドラマは阿久津マヤ(漢字がわかりません。)という恐ろしく高圧的で、超厳格な女教師のお話。
舞台は都内の某小学校6年生のクラス。
連続ドラマの方は実はあんまりみてません。
有り得ないような設定の女教師だったので、ひいてしまいました。
連続ドラマは高視聴率だったようで、年末に再放送もされてました。

さて、そのとっても怖いマヤ先生、人に歴史あり、です。

一応あらすじ。ご覧になった方は飛ばしてくださいね。
*****
理想に燃える明るくやさしいマヤ先生は、一人の女子児童によって、虐待の汚名を着せられ、
学校を去る。
(その生徒は先生に自分だけを大好きになってほしかった。こたえてくれないのに怒ったみたい。
立派な問題児ですね。)
以前から付き合っていた恋人と結婚。男の子も生まれ幸せになるはず・・だけど、潔癖主義のマヤさんは子供を追い詰めてしまいがち。
そのため夫婦仲もちょっと険悪。
5歳?の子供はマヤままの大好きな蝶々を取るために池に転落、溺死してしまいます。
(この子役さんはまだ小さいのに上手でした~。(^^))
自殺を図りかけたマヤさんの携帯に入ったのは、何とかつて自分を陥れた教え子からの電話。
自殺する、という少女(17歳くらいになってた?)を探して、危ないところを救い出し、
妊娠している、という彼女に中絶をすすめる。(ここら辺、強くなってますね~)
先生を続けて欲しい、という彼女の期待にこたえるべく、再び教壇にたつ。

マヤ先生の受け持ちはすでに担任が2人やめているという、疑惑のクラス。
でも、一見お行儀もよく問題はなさそう。
そのうちに、一人の男子生徒が他の生徒を牛耳っているのがわかる。
病のため一年遅れて、私立小学校から、公立に転校してきた生徒で、父親はエリートで厳格。
母親はその生徒の兄を亡くしていることから、超過保護。
性格はかなりゆがんでいます。(ゆがんだエリート意識?)
でも、その生徒は一見人当たりもよく、他の教師たちはだまされています。
怒鳴り込む両親に、先生方は平身低頭。

その生徒は一人のクラスメートをいじめていたのですが、ついには彼を橋の上から河につきおとす。
危ないところをマヤ先生が助け出したのでした。
追求するマヤ先生に刃物で切りかかってくる少年。
死闘の末、急死に一生を得たマヤは再教育センターに送られることになったのでした。
(このときマヤ先生のどうして人を殺してはいけないか、という少年の問いへの回答には凄みがありましたね~。)
最後には少年との心のふれあいもあったりして、しみじみするのですけど、
これだけ「殺人未遂が2件、他にいじめがたくさん」のことをした少年が普通の小学生としての生活を続けるのって、変ですよね?

******あらすじおわり

いろんな学校教育の問題点が浮き彫りにされていて、考えさせられることも多いのですが、
(学校のあり方とか、先生の質とか、生徒の抱える問題とか、親の問題とか・・)
はっきり言ってマヤ先生の進んでいる方向は間違いだと思う。
あの方の完ぺき主義は自分で自分の首をしめてしまう。

途中、教育者だった父親が横領(?)にかかわったことで、教育者のくせに許せない、と
腹を立てたマヤ先生が家をでて一人暮らしをはじめた、という話がありましたが、
結婚式にきた父親にもひどいことをいうのです。
結婚相手がマヤに内緒で呼んでたのですが、そんな時でも許せないんでしょうね。。
そういう潔癖さが最愛のわが子までも追い詰めてしまう。。

まず、父親を許し、それから自分を許し、もっと楽に生きてもらいたいと思います。
潔癖で完璧主義なマヤ先生の軍隊主義のクラスは私はゴメンこうむりたいです。
子供もお世話になりたくありません。
たとえどんなに子供を思う気持ちが奥にあっても、です。
連続ドラマをきちんとみてないので、ここら辺、ちょっと思い違いがあるかも?m(__)m

黒衣のマヤ先生のさらなるメタモルフォーゼを祈ります。
(最初の教員時代はパステル、次がグレー、再教育センター後の連続ドラマ時が黒の衣装でした。もう一度パステルに戻って欲しいです。)
信念があれば、わかってもらえなくてもいい、という覚悟はりっぱですが、
表現の仕方についてはもっと違う道があっていいはず。
自分が幸せでないと他の人を幸せにはできないと思うのです。
教育って幸せになるためのいろいろ、を教えるんですよね?(お勉強のほかに)

ドラマについて、ひどく感心したわけではありませんが、いろいろ引っかかるところがあって、
ずっと心の隅にひっかかっていたので、書いてみました。
(もしかしてすごく感動したんでしょうか?笑  少なくとも考えさせられました。)
長々読んでくださってありがとうございます。


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コメント 5

coral

ぶーけさん、めちゃくちゃ感動したみたいですね(笑)
私もはじめはなじめないドラマで、後半から見始めました。
そうですね、信念の表現方法は他にあったかもしれませんよね。
めったにない人生だと思います。やはりドラマのヒロインです。
視聴者からも賛否両論、すごい量の問い合わせだったそうですね。
でもあのセリフ、ときどき使わせてもらってます、勉強しないとき。
「いいかげん、目覚めなさい」
by coral (2006-03-26 19:07) 

MARI

連続ドラマ、見ていました。
結局、生徒達はマヤ先生はいい先生だったのだと気持ちを転換し、
自立心が芽生え、マヤ先生に感謝して卒業して行きます。
度を超した部分も多々あって、正直キツかったですが、子供を叱れない
大人よりはいいのかなって思いました。
スペシャルは、妹がビデオを持っているので貸してもらって見ます。
by MARI (2006-03-26 21:34) 

ぶーけ

coralさん、私やっぱりとっても感動したみたいですか?(笑)
賛否両論、あるでしょうね~。「いいかげん、目覚めなさい」はいい台詞ですね。

MARIさん、連続ドラマをみてると、また印象が違うのかもしれません。
ただ、ああいう生き方をするマヤさんがとってもかわいそうで・・。
by ぶーけ (2006-03-27 19:16) 

なかおち

そうですね。自分を許すところから全ては始まるんじゃないかとは確かに思いますね。脚本家は最近叱ってくれる恐い大人がいないことが気になり、それを表現したかったみたいです。信念がないと恐い大人も悪い大人になってしまうから強い信念を真矢というキャラクターに植え付けた。それも相当練り混んでいました。そこが面白かったです。あと撮影がこってましたね。いろんな角度からで見応えありましたよ。
by なかおち (2006-09-29 00:52) 

ぶーけ

強い信念、確かにりっぱですが、マヤさんの場合、もともと強いキャラではないので、痛々しい感じがします。ドラマとしてはよく練られた、力作ですよね。(^^)
by ぶーけ (2006-10-02 14:05) 

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