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マーリンⅤ 失われた翼の秘密 [本]

マーリン〈5〉失われた翼の秘密

マーリン〈5〉失われた翼の秘密

  • 作者: T.A. バロン
  • 出版社/メーカー: 主婦の友社
  • 発売日: 2005/12
  • メディア: 単行本

アーサー王を導いた魔術師マーリンの若き日を描いたマーリンシリーズ第5作。

不思議な島、フィンカイラでつかの間、やさしいハーリアと平和な時をすごすマーリン。
そこにダグダ(善なる神)の不吉なお告げが・・。
「フィンカイラはかつてない危機をむかえている。
冬至の夜、世界の変化が終わり、その影響で、黄泉の国とフィンカイラはかつてないほど接近する。
そのとき、巨石の輪に黄泉の国とフィンカイラを通じる抜け穴ができる。
悪神リタガウルは黄泉の国の兵をひきいて、フィンカイラに攻め込んでくる。」
くいとめるには今は敵対しているすべてのフィンカイラの住人たち、人間も、巨人もドワーフも、動物たちも、すべての種族が一致団結して戦わなくてはならない。
敵対しているたくさんの種族にそんなことができるだろうか?

その頃、両腕のかわりに剣の腕をもった男があちこちで、子供を傷つけていた。
その男の目的はどうやらマーリンらしい。
マーリンは戦いを挑むが、彼はマーリンと同じ魔術を使う。
子供たちを救うためにはどうしたらいいか?
考えたマーリンは伝説の「忘れられ島」を思い出す。
この世から隔てられ誰も行ったことのない島、そこなら子供たちも安全では?
巨人のシムに頼んで、孤児たちを集め、島に向かうマーリン。

その昔、フィンカイラの人々には羽があった。
その羽で人々は自由に空を飛ぶことができた。
羽は何故失われたのか?
忘れられ島にはその秘密が封印されているらしい。
・・・・

さまざまな苦難を乗り越え、巨石の輪に向かうマーリン。
フィンカイラでのマーリンの冒険はこれで終わります。

謎につつまれた魔法使いマーリンの若い日はこんな風だったのかもしれませんね。
風に乗って子供たちが空から降りてくるシーンが印象に残りました。
美しいフィンカイラ、フィンカイラを守るために戦うすべての人々、
そして、一番大切なもの(または一番の敵)・・。
忘れられ島はムー大陸伝説に似てるかな、とも思いました。
このシリーズ、抑制のきいた、美しい文章がすきです。


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コメント 5

coral

うわ~懐かしや!
ドワーフだなんて、つい指輪を連想しちゃいます。
面白そうと思いつつ、まだこのシリーズ読んでないんです~
by coral (2006-01-23 14:03) 

ぶーけ

指輪の世界にもちょっと重なりますね。(^^)これは新しいファンタジーの中で、私の一押しです。(幾つも読んでないけど。^^;)
by ぶーけ (2006-01-24 08:39) 

MARI

ファンタジーですねー。
元々、まんがでファンタジーに入ってしまい(中山星香はご存知でしょうか)、
それがあまりにもストーリーが重くて遠ざかってしまいました。
絵で読んでいくもの面白い(挫折しましたが…)ですが、文章で読むと
頭の中で想像が膨らんで、入り易いかもしれませんね。
by MARI (2006-01-28 18:06) 

ぶーけ

はい、ファンタジーです。王道です。(笑)中山星香は読んだことないのです。今度見てみますね。マーリンはとっても読みやすいと思います。(^^)
by ぶーけ (2006-01-30 14:23) 

1

いいよね
by 1 (2006-02-18 13:27) 

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