パズル・パレス [本]
あの「ダ・ヴィンチ・コード」のダン・ブラウンの処女作。
アメリカの諜報局(?)NSAが舞台。あらゆる暗号を解読するスーパーコンピューターにも
解析不可能な絶対に解けない暗号、を作ることはできるのか?
いつもなら数分で解析を完了するコンピューターが、10数時間を越えてまだ動き続けている。
解けない暗号が真実なら、そのパスワードを手に入れるものが世界を握る。
パスワードを持つ男は何者かに殺された。今わの際に手を差し出して。。
NSAに勤める主人公スーザンは暗号解読の専門家。恋人ベッカーは大学教授。
NSAとは無関係のはずのベッカーだが、何故か殺された男の遺品回収を依頼され、
スペインに向かう。
・・・・・・・
個人情報の保護、という観点でとてもおもしろかったのですが、
日進月歩のコンピューターの世界が舞台で、書かれたのがほぼ10年前。
世界一のスーパーコンビューターもなんだか古臭い。。
後に「ダ・ヴィンチ・コード」を書くことになる魅力の萌芽があちこちに見られるけれど、
この時点でこの作品がブレイクしなかったのもよくわかる。
処女作、というか習作、ですね。
いつもながら、ぶーけさんの書評は分かり易いです。
なるほど、ダ・ヴィンチ・コードの雰囲気が感じられますね。
暗号解読のプロと教授の組み合わせ。
スーパーコンピュータと人間の頭脳との比較は面白そうです。
日本の職人さんの指先の感覚は、どんなコンピュータを
もってしても敵わない正確さがあるというのを思い出しました。
by MARI (2007-03-22 10:15)
場面転換の仕方とか、描写の仕方とか、同じ人が書いたんだなあ、ってすごくよくわかるの。でもアオムシと蝶々くらいの違いです。人間って進歩するんだなあ、って思いました。コンピュータ<人間、なんでしょうか。
by ぶーけ (2007-03-23 09:13)