「文明の衝突」と｢文明の衝突という欺瞞」 [本]
- 作者: サミュエル・P. ハンチントン
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1998/06
- メディア: 単行本
- 作者: マルク・クレポン
- 出版社/メーカー: 新評論
- 発売日: 2003/12/10
- メディア: 単行本
それぞれの文明は固有であり、他の文明とは相容れないので、
いつか衝突する、
というのが「文明の衝突」の趣旨。
ちょっと悲観的になってたところで、次に読んだのが、
「文明の衝突という欺瞞」。
文明はそれ自体本質的なものではなく、相互に影響しあい、交流するもの、というのが趣旨。
非常に単純なのですが、ああ、よかった、って思いました。
対立はしないほうがいいし、対立しない方法を考えるべきですもの。
アイデンティティーを考える上で、文明の違いはわかりやすいのかもしれないけど、
人間として共通の部分、文化のなりたちの基本的な部分、ちゃんと見つめていきたいですね。
こういう本って、でも、すぐに古くなるのね。
文明の衝突、なんて、読みながらかなり違和感。。
教科書読んでるみたいな気分だったし。
欺瞞のほうはまだ新しいけど。。
世の中の動きが早過ぎるから？
インターネット時代になって、モノの流通が世界規模で広がって、
情報の流れも格段にはやくなって、
アメリカ大統領は黒人だし、イランから祝電が届いたりするし、
円は突然高くなるし、株は急落するし、
やっぱり何か変わるのかも。
面白そうですね
どちらも正論みたいな
気がしますね
伝統と歴史はそれぞれ
残して行かなければと思いますし
やはり現代においては
欺瞞のほうが的を得ている
ような気がしますね
変化して流動してゆくのが
この世界なのかもしれませんね
by 旅人 (2008-11-10 19:53)
本はいいですよね・・じっくり本に浸れる時間が欲しいけど、居候が二人も居ては暫く無理かもしれない。(ーー;)
今のご時勢に仕事があるだけ感謝しなきゃいけないかな、とも思います。
後はレギュラーガソリンが安くなって灯油が冬場に安けりゃ言う事無し？（笑）
いいこと半分、悪い事半分で釣り合いが取れているから贅沢言っちゃいけないですよね。
by 風来坊 (2008-11-12 14:32)
ごぶさたしました〜。
お元気でお過ごしでしょうか？
興味深い本を読まれたんですね。それも対照的な内容で。
こういう多面的な読み方をすると、物事への理解が
より深まる気がします。
世界のいろいろな枠組みが、日々変化していますね。
ニュースから目が離せません。
by Delica☆ (2008-11-13 16:53)
旅人さん、
どちらも一理あるのですが、やっぱり欺瞞のほうでしょうか。。
流れてゆく世界がどちらに向かうのか、怖いような楽しみなような。。
風来坊さん、
忙しいと本はなかなか読めませんよね。私もムリムリです。(笑）
ガソリンが随分さがりましたね。灯油にも期待です。
万事塞翁が馬？
Ｄｅｌｉｃａさん、
元気ですよ～。＾＾
お忙しいところありがとうございます。
既存の枠組みが思いもよらないところからほころびそうな気がする現代、
ほんと、しっかり目をあけてないといけませんね。
by ぶーけ (2008-11-14 11:37)
世界がある意味狭くなった以上、文明と文明は相容れない、
とも言っていられないように感じます。
各国ではなく、地球に住む一生物としてどうしていくのかを
考えないと、いつかは共倒れ？
未来に、素晴らしい世界を残せるといいですね。
by MARI (2008-11-17 13:03)
このままいったら、いつか共倒れしかない、って所に来てますよね。
明るい未来はあるのかしら。。？
by ぶーけ (2008-11-20 10:09)
『文明の衝突』を読んでハンチントン説に傾斜しています。
『文明の衝突の欺瞞』を読もうと思っていますが、やはりいくらか修正される可能性がありますか？
もちろん文明の中身が、つまり解釈が二人・ハンチントンとマルクの間で異なっているんだろうと思いますが・・・。
by カンナ (2015-01-25 23:35)
カンナさん、
欺瞞、のほうも是非読まれることをお薦めします。
切り口が全く違って面白いです。
読んだのが随分前なので朧な記憶ですが、文明の解釈についてはそんなに変わらなかったような。。？
by ぶーけ (2015-02-02 14:37)