思い出のマーニー

試写会行ってきました。
「思い出のマーニー」

http://marnie.jp/index.html

ジブリの最新作。
星は３つですかね。。

思春期の女の子、杏奈は喘息の治療のため、田舎のオバサンの所に療養に。
そこで、沼地の向こうに古びた洋館をみつけ、不思議な懐かしさを感じる。
杏奈はそこで同い年くらいの金髪の少女、マーニーと出合う。

景色は物凄くきれいです。
ジブリの背景は本当にすごい。

でも、主人公にイマイチ感情移入できないというか、
ツッコミどころ満載というか・・。
大きなスクリーンで、風景がきれいだし、主人公もマーニーもかわいいので、
画面を見てるのは楽しいけど・・。

以下ネタバレあり





最初、夢オチかと思いましたの。
途中で、もしかしてマーニーは亡きお母さん？
本当は、おばあ様でした。

貰い子であること、養い親が国からお金を貰っていることにショックをうけて、
誰からも愛されないと思い、自分に自信がもてず、自分が嫌いな杏奈。
（実の両親に育てられていても、思春期にはありがちな感覚ですが）
そんな杏奈を心配して、亡き祖母の魂が昔住んでいた館の力をかりて、
杏奈のもとにやってきたのでしょうか。

やはり寂しい少女時代を過ごしたマーニー。
あなたが大好き、って言葉、愛されてるっていう実感がどんなに今杏奈に必要か、
わかっていたのかも。

というのが、好意的な感想。

でもね、自分が貰い子だと知ってる思春期の女の子の関心は、
まず、本当の両親は誰か、でしょう？
両親を亡くし、祖母を亡くし、身寄りがなくても、
５歳まで祖母に育てられたなら、
出自は調べればすぐわかるのでは？

祖母と孫ってそんなには似てないのが普通かもしれないけど、
マーニーと杏奈は全く似てなくて、（瞳の色が少し青いけど）
少しは似せたほうがよかったのでは？


思春期の女の子の不安定さと、自分に寄せられる愛情に気付いて
現実世界に対応していく成長を描きたかったのかな？
夢のような不思議な女の子と出合って、その子が実はかつて実在した子で、
さらに、自分の祖母だった、ってわかる謎解きをしたかったの？
両方？
女の子の成長にファンタジーは必要だけど、夢か現実か、狭間のミステリーも楽しいけれど、
不完全燃焼。
真実（？）がわかっても、感動はない。

この映画はテレビで十分かなあ。。

音楽は全く印象に残らず。
観てる間は心地よかったですけど、
帰りの車内で口ずさんだのは、数日前にみた「マレフィセント」のテーマ曲でした。＾＾；



ちょっと前のグラハム・トーマス

タグ：思い出のマーニー ジブリ

コメント 2

杏奈とマーニーの声の二人は全く知らないのですが、他は錚々たるメンバーのようで、森山良子さんの名も見て、それらのメンバーに妙に感心しました。そういう必要のある作品だったのかと。なにせ、殆どこの方面の作品を知らないもので。よって、祖母が金髪の異国少女もどきであったとしても、それに違和感を覚えてはいけないのが前提としてあるような世界なのか、とも感じ、狙う処のためには不思議も何も乗り越えて?

狙う処が、ぶーけさんにも良く把握できないほどに、何かの為になにかちょっと無理をしすぎたようにも感じられる展開、仕上げのようにも感じられなくないんですか? でも、観てたのしければいいというのもあるんでしょうが、これだけのひとを声に集めて、退屈と思われるものも、つくれないでしょう?
by extraway (2014-07-15 14:40) 

extrawayさん、

声優陣は「無駄に」豪華です。必要はまったくないかと。。＾＾；
書き忘れましたが、お祖母さま（マーニー）の父親は西洋人です。
なので、ハーフということになりますね。見かけは全くの西洋人ですが。
あらすじをはしょったので、判りにくくてすみません。
夢とも現ともつかない不思議な世界を描きたかったのでしょうけど、
何かが足らない、というか、何かが間違っている、ような気がします。

by ぶーけ (2014-07-18 14:15)